藤花園の盆栽日記

盆栽の作り方、手入れを綴るブログ

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黒松の挿し木の結果報告

そもそも黒松の挿し木は可能か?

盆栽によく作られる黒松。年中緑をたたえる葉と、荒々しい幹肌が好まれ、人気を集める樹種の一つです。

黒松の素材作りにおいて「実生はよく聞くけど、挿し木は聞いたことがない」という方も多いと思います。

 

そもそも黒松の挿し木は可能なのでしょうか。

答えは、ズバリ可能です(実証済み)。

そしてとても簡単です。また、一般的な実生と比べ、その後の成長も良いです。

いいことづくめですね。

 

ということで今回は挿し木をした結果をまとめてみました。

 

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三河黒松

挿し木をするメリットは?

そもそも挿し木を行うメリットはどこにあるのでしょう。

筆者の経験から3点ほど挙げますと。 

 

  1. 根張りが良くなる
  2. 腰が低くなる
  3. 成長が早くなる

 

です。

 

それぞれ順に解説します。

 

まず、「根張りが良くなる」です。

これは、挿し木を行う際に一旦茎(幹)を切ります。そこから細い根が出てきますので成長して八方根に成長し、その結果根張りが良くなるというものです。

 

そして、「腰が低くなる」です。

これも理由は上と同じなのです。挿し木の段階で幹を短く切っていますので一の枝(一番根元に近い枝)の位置が低い位置となるわけです。

 

最後に「成長が早くなる」です。

こちらも挿し木の効用といえます。細かい根が多く出た結果、水や養分をより多く摂取することが可能となるため成長にも良い影響を与えるというわけです。

 

挿し木の効用は以上のように様々ありますので、

実生⇒挿し木

のひと手間は掛けておくべきであるという事が出来ますね。

 

挿し木したら同時に「網伏せ」も行う

挿し木をしたら、網伏せも同時に行うことをお勧めします。

工程は簡単、挿し木後の鉢にネット(台所用三角コーナーネット)を被せておくだけです。

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網伏せ実生

なぜこんなこと(気をイジメる)をするのかと不思議に思う方も多いと思います。

理由は、ネットの中で幹をクネクネに成長させるためです。

 

ネットにより行き場を失った苗は、土とネットの狭間で曲がりながら成長します。

その結果、盆栽の見どころの一つとなる根元の一曲が形作られます。しかも人為的に作られたものではなく自然の曲ですので、盆栽が成長すればするほど魅力的な個性となります。

 

ネットを外すのは夏

春先の挿し木直後にネットをかけて、梅雨明けまでおよそ3か月が網伏せの期間です。

 

梅雨が明けたらネットを外します。夏にネットを被せたままですと中の植物が蒸れて弱ってしまうからです。

ネットを外すと曲が付いた苗が見られます。

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網を外した直後の黒松苗

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網を外した直後の黒松苗

いずれも自然な曲が付いていることが確認いただけると思います。

 

網を外した後の管理は…

 後は通常の管理でよろしいのですが、夏場は一般的に乾きやすいので水切れに注意します。しばらく寒冷紗(遮光シート)をかけてあげればなお良いですね。

幹に曲が足りないときには、改めて針金掛けを行います。

 

以上、黒松の挿し木(網伏せ)の解説でした。

 

まとめ

黒松の挿し木のメリットは、

  • 成長が早くなる
  • 根張りが良くなる

そして、作業のポイントは、

  • 実生した新芽を使う
  • 同時に網伏せを行うと曲も付く

です。

 

今回の記事は以上になります。

 

このブログは「手軽でミニマルに盆栽を楽しむ生活」をコンセプトにお送りしています。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

  

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