藤花園の盆栽日記

盆栽の作り方、手入れを綴るブログ

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針金を外すタイミングが遅かった話し

長期間のかけ過ぎに気を付けましょう

盆栽の形作りの際に針金をかけることも多いと思いますが、外す時期を逸したことはないでしょうか(…私だけ?)。

 

早すぎると針金が聞かない(矯正不足)。

遅すぎると傷が付く。

といったものです。

 

今回は、針金を外す適当なタイミングについてお話ししていきます。

 

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針金を掛けて作った幹(ロウヤガキ)

 

針金のかけ過ぎは禁物!

 当たり前の話ですが、針金を長期間にわたり掛け過ぎると食い込んでしまいます。

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完全に食い込んで、かわいそうな姿になってしまいました(-_-;)

雑木の仲間は特に樹皮が繊細ですので気を付けなければなりません。

 

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こうなってしまうとしばらくは鑑賞に堪える樹にはなりませんので細心の注意が必要です。

ただ、ついつい外すのを忘れてしまうんですよねー。いけません。

 

雑木類の針金掛け最適期間は?

まずは雑木類の定義ですが、

①広義では、「葉物」「花物」「実物」まで含む、松柏以外のすべてです。

②狭義では、「葉物」ということになります。

ここでは針金掛けという文脈の中で、①の定義にて話を進めてゆきます。

 

雑木類の特徴として、樹皮が柔らかいことが挙げられます。

よって、長期間の針金掛けは樹皮に傷を残すリスクを高めることに直結する行為であり、期間は最小限に納めなければなりません。上の写真のヒメリンゴは、6か月に渡り針金をかけての結果です。

 

幹の曲付けはしっかりできましたが、代わりに幹に深い傷が付いてしまいました。

かと言って、針金掛けの期間が1~2か月と短いと、針金を外した後すぐに元の樹形に戻ってしまいます。

 

以上のことから雑木類の針金掛けは、

 

矯正が確実にできる

②幹に傷が付かない

 

の観点から3か月が適当ということになります。

 

雑木に針金をかける時の注意点は…

注意するべき点として、樹齢により以上の期間は前後するということです。

 

一般的に、若い樹は成長が早く、年数を経た樹は成長が緩やかです。

よって、幹や枝の樹齢によって適宜針金掛けの期間は調整してあげるのがよいでしょう。

また、モミジ、カエデ、ヒメシャラなど滑らかな幹肌が身上の樹に関しては、極力針金をかけない樹形作りをお勧めします。

 

以前の記事で書いた、「網伏せ」で樹形作りを行うことにより、曲付けをしながら幹の傷を防ぐことが可能となります。

 

参考記事 

www.bonsailife.tokyo

 

松柏類の針金かけについて

松柏類は、針金掛けを積極的に活用します。

特に松は、荒れた幹肌が鑑賞の際の見どころの一つです。また、針金掛けで大きな傷が付いたとしても肉巻きが早く見栄えが悪化する期間は最小限となります。

 

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松柏類の針金掛けの最適期間は6か月です。

こちらも雑木類と同様に、樹齢により適宜調整します。

 

針金掛け「樹種別最適期間」一覧

雑木類⇒3か月

  • ツツジ類…ツツジ、サツキ、ドウダンツツジなど
  • 柿類…ロウヤガキ、トキワガキ、ヤマガキなど
  • カエデ類…カエデ、モミジなど(出来るだけ針金は掛けない)

松柏類⇒6か月

  • 松類…黒松、赤松、五葉松など
  • 真柏
  • ヒノキ

以上、針金を外すタイミングについてでした。

 

なお針金のかけ方は、別の記事でまとめています。

 

→枝に掛ける場合

www.bonsailife.tokyo

 

 →植替え時に掛ける場合 

www.bonsailife.tokyo

 

まとめ

  針金を外すタイミングは、

  • 松柏→3か月
  • 雑木(花物、実物、葉物)→6か月

です。

雑木は針金跡が残ると消えない(消えても数年かかる)ので長く掛け過ぎないように気を付けましょう。

 

今回の記事は以上になります。

 

このブログは「手軽でミニマルに盆栽を楽しむ生活」をコンセプトにお送りしています。

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最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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