藤花園の盆栽日記

盆栽の作り方、手入れを綴るブログ

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苗に自然な曲が付く「網伏せ実生」~椿の場合~

網伏せ実生とは…?

椿に限らず盆栽を実生する場合、芽出しをしたまま放っておくと樹は棒のように直線的に成長し、盆栽とは程遠い姿になってしまいます。

そうかと言って針金をかけて幹作りをする場合、曲が人為的になってしまうとか幹に針金キズが残るなどのリスクが・・・。

 

そこで登場するのが「網伏せ実生」と呼ばれる技法。この方法を用いることで自然な曲(むしろ人工的には得ることの出来ない独創的な曲)を得る事が可能となります

嬉しいですね♪

 

ということで今回は、簡単にできる網伏せ実生の方法を解説してゆきます。

 

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椿の盆栽

 

用意するものは?

用意するものは以下の通り。

  1. 植木鉢(ビニールポットで可)
  2. 水切りネット(台所の三角コーナー用) 

身近な素材を使い挑戦することができます。

秋に公園に行けば、椿の種もゴロゴロ落ちているますし。

 

方法はポットに網を被せて実生するだけ

方法はとても簡単。種を蒔いて網を被せて水やりを続けるだけです。

通常の種まきと比べると、網を被せるというひと手間を加えるところがポイントです。

 

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網伏せ中の椿苗

写真は3号のビニールポットに椿の種を蒔き、3か月が経過した時の様子。

 

網の中で新芽がグネグネと成長し、元気な葉が網の隙間から飛び出しています。

自然の力は偉大です…。

 

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網伏せ中の椿苗

こちらは別の鉢。

ある程度成長したら、その都度網をフワッと少し緩めてあげます。

 

網をかけておく期間は、種まきを行う3月~梅雨明けの7月まで。

夏場は暑さにより内部が群れて枯れの原因になるので、梅雨明けした時点で網は外すようにします。

 

網伏せ実生で得られた苗

 こちらが網を外した直後の様子です。

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曲の付いた椿

人工的には得られない自然の曲がついています。

ナイス!

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曲の付いた椿

こちらも曲がついています。

 

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曲の付いた椿

これは自然の成せる技ですね。

グネグネに曲がった部分が将来の幹に成長します(^^)

 

写真のように根元に一曲があると、その後の樹形作りがぐんと楽になります。

 

以上のように、実生の時に「網伏せ」というひと手間をかけることにより、とても簡単に自然な曲の付いた盆栽の骨格作りができます。

 

使われる樹種は…

今回はツバキの種を使いましたが、ツバキ以外にも様々な樹種で網伏せ実生が可能です。

 

過去の成功事例としては、

など。

割と多くの樹種で可能です。

 

中でも発芽率の高い樹種を挙げるとするとトップ3は、

  1. モミジ、カエデ類
  2. マユミ類
  3. 姫リンゴ類

あたりになります。

 

育成環境によっても変わりますのでいろいろ試してみると面白いと思います。

 

以上、網伏せ実生についてでした。

 

まとめ

網伏せ実生のポイントは、

  • 芽出し時にネットを被せておく
  • 梅雨明けと同時にネットを取り除く
  • 様々な樹種で可能

でした。

 

今回の記事は以上になります。

 

このブログは「手軽でミニマルに盆栽を楽しむ生活」をコンセプトにお送りしています。

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最後までお読みいただきありがとうございました。